石破続投をアシスト? 今度は“死んだふり解散”を持ち出した小泉進次郎の狙い
「ポスト石破に名前が挙がりながら、一方で本人は辞意を表明した森山裕幹事長の後釜狙いともいわれていますから、両方にいい顔したい。となれば、郵政解散は反石破勢の反感を買いかねない。そんなところでしょうか。いずれにせよ、今、解散したら“死んだふり”ではなく、自民党は本当に死ぬでしょうね」(全国紙デスク)
それはさておき、首相官邸スタッフによれば、石破首相は総裁選前倒しの票読みに自信を深めているそうだ。
「森山幹事長以下、党4役の辞意表明のガス抜き、臨時国会前の党役員、内閣改造と公認権をチラつかせた解散総選挙のアメとムチがかなり効いています」とは、自民党職員の見立てである。実際、臨時総裁選の実施には党所属国会議員と都道府県連代表の計342人の過半数の172人の賛同が必要だが、衆参の比例選出議員89人は手を挙げづらい。となれば、これを差し引いた253人の7割近くの賛同を得なければならず、巷間言われている以上にハードルは高い。
石破首相の関心事は、すでに内閣改造、党役員人事に向けられているが、そこで造反組を一気に締め上げるのか、それとも挙党体制の構築で我慢の融和を図るのか。石破首相の頭痛の種は尽きず、しばらくはあのしかめっ面が続くことは間違いない。 (特命記者X)