小泉進次郎氏を元首相3人&現首相が“雪崩支援”の怪情報…自民党総裁選「ジジ殺し」の本領発揮か

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勝ち馬に乗り総主流派体制

 その進次郎氏も常々、麻生氏や岸田氏への配慮を怠らない“ジジ殺し”だ。参院選大敗後の8月上旬、コメ政策の説明などを理由に、それぞれと会談している。

 石破首相についても、自身の後継を進次郎氏と考えているのではないかとの見方がある。6日に菅氏とともに公邸に乗り込んで「石破に鈴をつけた」とされる進次郎氏だが、「2時間の会談で『石破政権の政策を私が引き継ぐ』と伝えたのではないかともいわれている。石破さんも、高市首相になって自分の政策が百八十度ひっくり返されるくらいなら、進次郎さんの方がいいだろう」(前出の政界関係者)。

 元首相に現首相も加えて、首相経験者4人が一気に進次郎に雪崩を打つのか。

 思い出されるのは、菅氏が選ばれた2020年の総裁選。持病悪化を理由に当時の安倍首相が任期途中で辞任。臨時の総裁選が行われたのだが、あれよあれよという間に、5派閥が菅氏に雪崩を打ち、総主流派体制がつくられた。

 もっとも、「経験不足の進次郎氏では短期政権のワンポイントで終わる」(前出の自民党関係者)という声もある。次の総裁も政権運営で多数野党に苦しめられるのは確実で、進次郎氏が今回は出馬を回避する可能性もなくはない。

 号砲が鳴り、多数派工作が始まっているが、結局は旧態依然のキングメーカー政治や派閥政治だ。自民党は中身を替えなきゃ、ただ表紙を替えるだけではどうしようもない。

  ◇  ◇  ◇

 自民党総裁選をめぐるさまざまな臆測については、関連記事【もっと読む】【さらに読む】などで詳しく報じている。

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