「早く核心情報を」…雅子さんと弁護団が佐川元理財局長らのメール開示を申し入れ
「我が家は(開示された)書類の山で、もうすぐ歩くところもなくなるんじゃないかっていうぐらいなんです。でも、夫が改ざんしろって言われた、一番元の改ざんを考えた人、発案した人のメールは出てきていません。誰に責任があるのか、その方の指示が知りたいです」
■検察提出目録をもとに一覧表で
8日に4回目の開示が行われた際、雅子さんは財務省国有財産審理室の高木悠子室長らから説明を受けた。高木室長は話が終わって部屋を出たとたん、首から下げた名札をぐるぐる回しながら、同席した職員と笑顔で帰っていく姿が、複数の報道関係者に目撃されている。
「高木さんは前回の開示の時、検察に提出した文書の目録はないと話していたのに、今回になって実はありますって。嘘を言ってたんじゃないかと思うんですよね。それで部屋を出たらニコニコ笑いながら出ていくような方に携わってもらいたくないし、本当に苦しんでいた夫のことを少しは思ってほしいと感じました」
弁護団は、存在するとわかった目録をもとに、電子データの概要などを記した一覧表を財務省が作成し、開示することも求めた。
佐川氏らのメールを先に開示することについて、加藤勝信財務大臣は14日の会見で、「その辺をよくご遺族の方とお話をさせていただければなというふうに思っております」と述べ、次の開示までに話し合いに応じる考えを示した。佐川氏のメールはいつ出てくるのだろうか?