9日投開票の葛飾区議選は大荒れ…差別や排外主義が跋扈、暴力的な現場は混沌の極み

公開日: 更新日:

へずまりゅう奈良市議が参戦

 告示日から4日間は、迷惑系ユーチューバーのへずまりゅう奈良市議が新小岩や金町の駅前に出没。秘書の丸吉孝文候補(41)の応援だ。丸吉候補はビラを配りながら「外国人問題に取り組んでいます」などとアピールしていた。鈴木候補と丸吉候補は、埼玉県でクルド人ヘイトを繰り返す河合悠祐戸田市議が率いる「日本大和党」の推薦を受けている。

「日本人ファースト」の参政党は菅野勇人候補(29)を立てた。亀有駅前で「外国人問題」を訴えていた菅野候補に「葛飾の外国人問題って何ですか?」と質問すると、「党本部の許可がないと答えられない」。選挙カーに乗り込んでいった。きのうの新小岩駅前での街頭演説には、ボードメンバーの梅村みずほ参院議員が参戦。人だかりは200人ほどに膨らみ、例の調子で語る梅村氏の声はカウンターの怒号にかき消されていた。

 再生の道も候補者を擁立。金町駅前で演説を終えた岩見なつよ候補(56)に近づくと、「取材お断り」と繰り返し、陣営スタッフと2人がかりでカメラをつかんで妨害。そして、岩見候補に言われた。

「お名前教えて下さい」

 相手が誰かも知らないうちから、こんな暴力的言動。異常としか言いようがない。

(藤倉善郎/ジャーナリスト)

  ◇  ◇  ◇

 政治家や選挙候補者らによる差別や排外主義については、関連記事【もっと読む】【さらに読む】などで詳しく報じている。

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  4. 4

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  5. 5

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  1. 6

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    矢地祐介との破局報道から1年超…川口春奈「お誘いもない」プライベートに「庶民と変わらない」と共感殺到

  4. 9

    渡邊渚“逆ギレ”から見え隠れするフジ退社1年後の正念場…現状では「一発屋」と同じ末路も

  5. 10

    巨人FA捕手・甲斐拓也の“存在価値”はますます減少…同僚岸田が侍J選出でジリ貧状態