野党から撤回要求、次々に綻び…国会答弁でもう露呈「高市公約」怪しい裏付け

公開日: 更新日:
いつまで笑っていられるか(C)日刊ゲンダイ

 予算委員会では本格的な与野党の論戦が始まったが、露呈したのは積極財政の無責任ぶりや存立危機事態を巡る軽々しさ。自維連立合意のいい加減さや奈良のシカまで攻め込められて、付け焼き刃の底の浅さがあちこちに。こりゃ高支持率は最初だけという予感。

  ◇  ◇  ◇

 高市首相が就任して初めての衆院予算委員会が7日から始まった。12日からは舞台が参院に移り、本格的な与野党の論戦が14日まで続くが、高支持率に浮かれていた政権は序盤から早くもグラグラだ。高市の答弁があまりに危なっかしいのである。

 特に問題になっているのが、「存立危機事態」をめぐる答弁。7日の予算委で、台湾有事で日本が集団的自衛権を行使できる「存立危機事態」にあたる具体例を問われた高市が「戦艦を使って、武力の行使も伴うものであれば、どう考えても存立危機事態になり得るケースだと私は考える」と答えたアレだ。

 この発言については、立憲民主党の岡田克也衆院議員が「近隣国での有事では、まず在留邦人を安全な場所に移動させることが責務だ」と指摘。「あまり軽々しく武力行使と言うべきでない」とただした。

 これまでの首相は「存立危機事態」に言及する際は、「個別具体的な状況に即し情報を総合して判断する」など曖昧な答弁に終始してきた。それは一種の政治的な知恵と言える。周辺国をいたずらに刺激すれば── 

この記事は有料会員限定です。
日刊ゲンダイDIGITALに有料会員登録すると続きをお読みいただけます。

(残り2,721文字/全文3,312文字)

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 政治のアクセスランキング

  1. 1

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手

  2. 2

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  3. 3

    「核兵器保有すべき」放言の高市首相側近は何者なのか? 官房長官は火消しに躍起も辞任は不可避

  4. 4

    維新のちょろまかし「国保逃れ」疑惑が早くも炎上急拡大! 地方議会でも糾弾や追及の動き

  5. 5

    国民民主党“激ヤバ”女性議員ついに書類送検! 野党支持率でトップ返り咲きも玉木代表は苦悶

  1. 6

    国民民主党・玉木代表「ミッション・コンプリート」発言が大炎上→陳謝のお粗末…「年収の壁」引き上げも減税額がショボすぎる!

  2. 7

    保守系の週刊新潮・週刊文春にも叩かれる高市早苗の薄っぺらさ

  3. 8

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  4. 9

    官邸幹部「核保有」発言不問の不気味な“魂胆” 高市政権の姑息な軍国化は年明けに暴走する

  5. 10

    国民民主党の支持率ダダ下がりが止まらない…ついに野党第4党に転落、共産党にも抜かれそうな気配

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手

  4. 4

    早大が全国高校駅伝「花の1区」逸材乱獲 日本人最高記録を大幅更新の増子陽太まで

  5. 5

    timelesz篠塚大輝“炎上”より深刻な佐藤勝利の豹変…《ケンティとマリウス戻ってきて》とファン懇願

  1. 6

    早瀬ノエルに鎮西寿々歌が相次ぎダウン…FRUITS ZIPPERも迎えてしまった超多忙アイドルの“通過儀礼”

  2. 7

    国民民主党“激ヤバ”女性議員ついに書類送検! 野党支持率でトップ返り咲きも玉木代表は苦悶

  3. 8

    池松壮亮&河合優実「業界一多忙カップル」ついにゴールインへ…交際発覚から2年半で“唯一の不安”も払拭か

  4. 9

    波瑠のゴールインだけじゃない? 年末年始スクープもしくは結婚発表が予想される大注目ビッグカップル7組総ざらい!

  5. 10

    アヤックス冨安健洋はJISSでのリハビリが奏功 「ガラスの下半身」返上し目指すはW杯優勝