高市首相「トランプ詣で」は“片思い”に…初訪米へ「早く会いたい」ラブコール繰り返しに漂う焦燥感

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■適当にあしらわれるのがオチ

 時期を巡るゴタゴタもさることながら、問題はトランプ大統領から表立った支持を得られるかどうか。対中強硬派で知られるルビオ国務長官ですら、19日の会見で日中関係について問われた際、「我々は日本との強固な同盟関係を維持しつつ、中国共産党や中国政府と生産的な協力関係を見いだすこともできる」と中国への配慮をにじませた。「日中間の緊張は今に始まったことではない」として、どちらにも肩入れしない姿勢を見せている。

 米中接近を警戒する高市首相に対し、日中対立への深入りを避けるトランプ大統領──。待ちに待った初訪米が実現しても、毎度おなじみの「日米同盟強化で一致」に終わるのではないか。元外務省国際情報局長の孫崎享氏が言う。

「トランプ氏は『自分の任期中は中国が台湾に攻めることはない』とはっきり言っています。つまり、中国を刺激するような政策は取らないということ。あくまでも優先事項は米中関係なので、米中会談前であれば余計、高市氏に肩入れするような言動は避けるでしょう。加えて、米議会で超党派議員が中国の威圧行為を非難し、日本を支持する旨の決議案を提出しているので、トランプ氏が改めて支持を表明するとは考えにくい。高市氏を支持することも叱責することもなく、適当にあしらうのではないか」

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