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小沢一郎前衆議院議員

1942年5月24日、岩手県奥州市(旧水沢市)生まれ。慶大卒。日大院中退。69年衆院初当選(岩手4区)。自治大臣、自民党幹事長、新進党党首、自由党党首、民主党代表などを歴任。55年体制を崩壊させた細川連立政権の樹立や、2009年の民主党による政権交代の立役者である。93年刊行の著書「日本改造計画」はベストセラー。他に「剛腕維新」「小沢主義 志を持て、日本人」など。

(1)中立公3党合流で協議体 ただ一緒になるだけで国民の支持が得られるのか

公開日: 更新日:

沖縄知事選で自民に加担ならもう野党じゃない

 とにかく、自分たちの利益を守るため、という感覚を捨てないと前に進まないよ。そういうおかしな感覚が変形して表れたのが、沖縄県知事選(8月27日告示、9月13日投開票)だ。自民党と対決して勝利した現職知事は、沖縄と岩手にしかいない。玉城知事に多少、文句があったとしても、自民党に野党が加担するなどというバカなことがあるか。

 公明党が自民党推薦の候補を支援する方向なので、中道も公明の言いなりだから、中道の僕らの仲間の沖縄の3人は地元で総スカンだ。筋論から言っても、野党が玉城知事を応援するのは当たり前。自民党を応援するなら、そんな野党はもはや野党じゃない。玉城知事はもともと仲間。筋論から言っても、友情から言っても、絶対に許せない。今は少し我慢しているけれど、ある時点で僕は態度を明確にするつもりだ。

 今の自民1強の政治状況がこのまま続くとは思わないが、対峙できる野党がいなくなってしまった。これほど野党のいない政界は戦後、初めてだ。みな与党にすり寄ってしまって、中道だってなんだかんだ言いながらも、政府の法案に、事実上ほとんど賛成している。大政翼賛会ほどの迫力はないけれど、高市首相の浮ついたカラ人気のおこぼれを欲しがって、まとわりついているような状況。あまりに情けないし、これは本当に危険だ。

 高市首相がやっているのは、国旗損壊罪、皇室典範の男系男子、自衛隊の海外派兵など形だけの“右翼ごっこ”のようなことばかり。国民もそろそろ気づくだろう。

 僕も半分は、もうバカバカしくてやめたいんだけれど、半分は、やはりこのままでは多くの国民に対して無責任になるから、次の選挙までに何かできればやりたいと思っている。このままでは、権力の思うままにやられてしまう。そうなったら、日本に明日はない。

(取材・構成=小塚かおる/日刊ゲンダイ

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