スーパーカー使った30代セレブ詐欺夫婦が再逮捕…妻自ら「当たり屋」になり喫茶店で猿芝居のセコい犯行手口

公開日: 更新日:

カード名義人は不正作成を知らず

 夫婦は2022年12月以降、高速道を走行中のトラックをフェラーリやランボルギーニで追跡し、サービスエリアで運転手に「飛び石が当たった。車体に傷を付けられた」と因縁をつけ、免許証を提示させた。その際も警察が民事不介入を承知の上で通報し、相手を信じ込ませていた。

 夫婦は同様の手口で34枚のカードを不正に発行させ、約4000万円を得たとして今月3日、詐欺容疑などで逮捕されている。

 東京地検は24日、貴聡容疑者を詐欺罪で東京地裁に起訴したが、智華容疑者の立件の可否は、ビミョーな判断だったという。

「そこで夫婦がこれまで警察に通報した事案を調べ、今回のケースが見つかった。名義を使われた男性に連絡を取ったところ、『そういえば、そういうこともあった』と当時の状況を思い出した。カードは男性名義だったが、連絡先は夫婦の電話番号だったため、支払いが滞ってもカード会社から男性に連絡が行くことはなかった。男性は警察から話を聞くまで、自分名義でカードを作られていたことさえ知らなかった」(捜査事情通)

 だまし取った4000万円はフェラーリのローンや2人が住む東京・湾岸エリアのタワーマンションの家賃に充てていたという。ここまでセコい手を使って「セレブ夫婦」を気取りたかったのか。

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  2. 2

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  3. 3

    阪神・佐藤輝明が“文春砲”に本塁打返しの鋼メンタル!球団はピリピリも、本人たちはどこ吹く風

  4. 4

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  5. 5

    広末涼子「実況見分」タイミングの謎…新東名事故から3カ月以上なのに警察がメディアに流した理由

  1. 6

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  2. 7

    国保の有効期限切れが8月1日からいよいよスタート…マイナ大混乱を招いた河野太郎前デジタル相の大罪

  3. 8

    『ナイアガラ・ムーン』の音源を聴き、ライバルの細野晴臣は素直に脱帽した

  4. 9

    初当選から9カ月の自民党・森下千里議員は今…参政党さや氏で改めて注目を浴びる"女性タレント議員"

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」