識者が懸念する浦和レッズとサポーターの“関係悪化”

公開日: 更新日:

 Jリーグで初の無観客試合が埼玉スタジアムで行われた。

 ガランとしたスタジアムに響くのは、浦和と清水の選手が出す指示の声だけ。20年以上前の閑古鳥の鳴いていた日本リーグの試合を彷彿(ほうふつ)させた。

 3月8日の浦和―鳥栖戦。一部サポーターが人種差別横断幕を掲げ、浦和も試合終了まで取り外さなかったことに対する厳罰である。浦和も当分の間、自主的に横断幕やゲートフラッグ、旗などの掲出をホーム、アウェーともに禁止した。

「発端となった横断幕を全面禁止し、ゴール裏の警備も強化。自由席を指定席に変更するプランも検討中です」と浦和の淵田社長は言う。正直これには違和感を覚えた。

 横断幕はサポーターのアイデンティティーであり、強烈なメッセージでもある。横断幕事件の後、大多数のサポーターがどのように感じ、何を思い、どんなメッセージを発するのだろうか? 個人的にも興味は尽きない。それを全面禁止では「臭いモノには蓋」といった安易な発想が見え隠れする。

■怠慢だった浦和の「危機管理」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    国分太一との協議内容を“週刊誌にリーク”と言及…日本テレビ社長会見の波紋と、噴出した疑問の声

  5. 5

    衆院定数削減「1割」で自維合意のデタラメ…支持率“独り負け”で焦る維新は政局ごっこに躍起

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    立花孝志容疑者を追送検した兵庫県警の本気度 被害者ドンマッツ氏が振り返る「私人逮捕」の一部始終

  5. 10

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較