後にやるのが「付け足し感」なら前にやるのはナンだ?

公開日: 更新日:

 2020年の東京オリンピックとパラリンピックについて、自民党の野田総務会長が「ソチを見たが、パラリンピックはやっぱり付け足し感がある。オリンピックの前に開催すべきではないか」と発言した。

 なんだこりゃ? パラリンピックを「付け足し感」ではなくて「付け足し」だと思っているのをボカしただけではないのか。

 平たく「付け足し……」と言うときついから、とっさに「付け足し、……みたいな~?」と言いたかったが、「みたいな~?」ではガキと同じであるし、この際「付け足し感」?

 国民の総意を形成して(これをわざと横文字でコンセンサスを得て、などと常套(じようとう)句にした政治屋に限ってコンセンサスとコンセントの違いも分からぬバカが大多数だったりするのだが)政治家らしく表明すれば、

「いわゆるパラリンピックにおけるレゾンデートル(存在価値)がオリンピックのそれに比して、ややもすれば内向きな要素を内包しておるのではないか、という危惧を持たざるを得ない」

 などと意味不明な政治用語を並べ立てるよりはいいが、いまいち政治家が信じられないのは弱者への無神経な言葉の選び方。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参政党・梅村みずほ議員の“怖すぎる”言論弾圧…「西麻布の母」名乗るX匿名アカに訴訟チラつかせ口封じ

  2. 2

    二階堂ふみと電撃婚したカズレーザーの超個性派言行録…「頑張らない」をモットーに年間200冊を読破

  3. 3

    選挙3連敗でも「#辞めるな」拡大…石破政権に自民党9月人事&内閣改造で政権延命のウルトラC

  4. 4

    11歳差、バイセクシュアルを公言…二階堂ふみがカズレーザーにベタ惚れした理由

  5. 5

    最速158キロ健大高崎・石垣元気を独占直撃!「最も関心があるプロ球団はどこですか?」

  1. 6

    日本ハム中田翔「暴力事件」一部始終とその深層 後輩投手の顔面にこうして拳を振り上げた

  2. 7

    「デビルマン」(全4巻)永井豪作

  3. 8

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  4. 9

    広陵・中井監督が語っていた「部員は全員家族」…今となっては“ブーメラン”な指導方針と哲学の数々

  5. 10

    キンプリ永瀬廉が大阪学芸高から日出高校に転校することになった家庭事情 大学は明治学院に進学