栗山監督が“色気” 日ハム大谷「初登板で途中降板」の真相

公開日: 更新日:

「なにせ日ハムの本格派右腕は大谷ただ1人ですからね。左腕の速球派は吉川がいるけど、去年15敗(7勝)したようにまだ計算は立たない。大谷は中6日できちんと回すどころか、シーズン後半にはローテの軸になってもらうというのが当初の青写真なのです。フロントと首脳陣の間でその方針は確認しています。昨季のような2週間に1度、あるいは10日に1度の先発起用では他の先発にもシワ寄せがいくし、大谷が軸にならなければ長いペナントレースを乗り切れないと考えている。ところが、栗山監督はいまだに打者大谷に固執しているのか、ここにきて中6日の起用も怪しくなっています」

 指揮官はこの日の試合前、「大谷はとにかく投手優先。いよいよという時には野手で使うかもしれないけど」と話したとはいえ、担当記者のひとりは「実は中6日どころか、次回登板すら未定です。いつ投げるかわからないので、当面はまた右翼での出場が続くのではないか」と言う。栗山監督は「投手優先」と言いながら、開幕3試合で14打数5安打2打点と活躍した打撃を可能な限り生かしたいと考えているのは明らかだ。


 チームにとって最も大切なのが投手力なのは言わずもがな。そしてフロントも現場も、最終的に大谷をローテの軸にしなければ優勝争いの展望は開けないと考えている。大谷が打者として多少打って点が入ったところで、これでは結果としてザルで水をすくう事態になりかねない。だったらなおさら、大谷はいますぐ「投手中心」で使うべき。先発ローテの合間の代打だって、立派な二刀流だ。まずは大谷からバットを取り上げない限り、大谷もチームも昨季同様、不甲斐ない成績で終わってしまう。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  1. 6

    兵庫県・斎藤元彦知事らを待ち受ける検察審の壁…嫌疑不十分で不起訴も「一件落着」にはまだ早い

  2. 7

    カズレーザーは埼玉県立熊谷高校、二階堂ふみは都立八潮高校からそれぞれ同志社と慶応に進学

  3. 8

    日本の刑事裁判では被告人の尊厳が守られていない

  4. 9

    1試合で「勝利」と「セーブ」を同時達成 プロ野球でたった1度きり、永遠に破られない怪記録

  5. 10

    加速する「黒字リストラ」…早期・希望退職6年ぶり高水準、人手不足でも関係なし