初スライド、酷寒、判定…マー君 本領発揮でホーム初勝利
■最高のデキ
メジャー3試合目での28奪三振は、87年にアル・ライターが記録した25を上回る球団記録。相手打線を牛耳った田中の好投にバッテリーを組んだ正捕手のマッキャンは相手打線を牛耳った田中を絶賛。「今日は完璧だった。受けていて安心していられたし、メジャーで投げ始めてからは最高のデキだった」と褒めちぎった。
この日は登板予定だった前日の試合が雨で流れてのスライド登板だった。しかも、登板はナイターからデーゲームに変更になり、難しい調整を強いられた。ニューヨークは前日からの雨が早朝に雪に変わり、練習開始を前にグラウンドキーパーが除雪作業に追われた。気温4度と冷え込み、冷たい北北西の風が吹く悪コンディションを苦にすることなく、メジャー最長の8イニングを投げ抜いた。相手の指揮官の揺さぶりにも動じず、落ち着いたマウンドさばきをみせた田中。メジャー3戦目にして本領を発揮し始めた。
▽田中の話「結果としてはすごくよかった。チームの勝ちにつながってよかった。今までの登板よりスプリットがコントロールできた。一つの完封より、1年通して仕事をすることの方が大事なので、(完封への)こだわりはない。気を抜かずに次に向かってやっていきたい」
▽ニューヨーク
カブス 000 000 000―0
ヤンキース 100 110 00X―3