初スライド、酷寒、判定…マー君 本領発揮でホーム初勝利
ヤンキース・田中将大(25)が16日(日本時間17日)のカブスとのダブルヘッダー第1戦に登板。8回を2安打無失点、1四球、10奪三振で2勝目(0敗)を挙げた。
立ち上がりから変化球を低めに集めるていねいな投球を見せた田中。ここまで2試合は、いずれも序盤につかまり、同じ失敗を繰り返してきたが、難なく乗り切った。
二回1死から6番レイクの田中へのセーフティーバントを一度はアウトと宣告されながら、カブス・レンテリア監督がチャレンジ(ビデオ判定)を要求。判定は覆り、マウンド上の田中は一瞬、渋い表情を見せたが、動じない。後続を2者連続三振に仕留めて、鬼門とされた二回を無失点で乗り切った。回を追うごとに変化球のキレは増し、三回以降は若手主体の相手打線につけ入る隙を与えず、六回までは三者凡退に仕留めた。七回にはリゾに左打者シフトでがら空きになった三塁線に転がされる不運もあったが、結局、許した安打はバントヒットによる2本のみ。8回を投げ終えた時点で球数は自己最多の107球。メジャー初の完投は次回以降に持ち越しとなったが、ヤンキースタジアム2戦目の登板で上々の本拠地初勝利である。