ザック日本の「攻撃的スタイル」に専門家が「絵空事」と警鐘

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■細貝外しで大量失点敗退も

 たとえば1次リーグ初戦で対戦するコートジボワールである。相手ゴール前に世界的ストライカーのFWドログバがデンと控え、俊足サイドアタッカーのジルビーニョとカルーが左右から攻め立てる。トップ下には今季プレミアリーグを制したマンチェスター・シティーで抜群の存在感を見せたMFヤヤ・トゥーレが身長188センチ、体重90キロの恵まれたフィジカルを前面に押し出し、チャンスメークとフィニッシャーをこなす。日本代表の吉田、今野のCBコンビは、コートジボワールの攻撃陣を封じ込めることが出来るのか?

「身長189センチの吉田はサイズこそ世界基準ですが、決定的にスピードがないのでFWに背後を突かれることが多く、しかも1試合に2、3度は致命的なミスを犯すことがあります。身長178センチの今野はスピードがあり、ボール奪取能力も高いものの、何よりも上背が足りない。2戦目のギリシャからは勝ち点3を計算しているでしょうが、得意のセットプレーで193センチFWサマラス、191センチDFシオバス、189センチMFツィオリスといった大型選手に空中戦を挑まれるとひとたまりもありません。3戦目のコロンビアには得点感覚にあふれたFWグティエレス、188センチFWマルティネス、売り出し中のサイドアタッカー、ロドリゲスと攻撃陣にタレントがズラリ勢揃いしている。どこをどうやって<相手よりも多く得点を決める>つもりなのか、ザッケローニに詳しく説明してもらいたいものです」(サッカーライター・平野史氏)

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