広島エルドにパ球団スコアラー警戒「選球眼が昨季と段違い」

公開日: 更新日:

 実際、エルドは「相手がストライクゾーンで勝負する状況をつくりたい」と言う。野村監督から「タイミングをゆっくり取って、バットを内から出すように」とアドバイスされ、変化球に対してタメをつくれるようになり、ボール球に手を出さなくなった。加えて、右投手に打率.342、左投手は打率.388と満遍なく打っており、カウント別の成績を見ても、0-0、1-0では打率.639、8本塁打。ファーストストライクを「好球必打」している。

「そうなると、投手はストライクゾーン、もしくはボールゾーンのスレスレの際どいコースに投げざるを得ない。失投やボール球が増えるので打者有利になる。パの投手は、セの投手と比べてストライクゾーンで勝負する傾向があるといわれるだけに、エルドにとって交流戦は望むところです」(前出の広島OB)

 昨季のエルドは交流戦9試合で打率.226、2本塁打にとどまったが、打者として一皮むけた今季は、大いに活躍が期待できる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  4. 4

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  5. 5

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  1. 6

    巨人が助っ人左腕ケイ争奪戦に殴り込み…メジャー含む“四つ巴”のマネーゲーム勃発へ

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    支持率8割超でも選挙に勝てない「高市バブル」の落とし穴…保守王国の首長選で大差ボロ負けの異常事態

  4. 9

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 10

    和田アキ子が明かした「57年間給料制」の内訳と若手タレントたちが仰天した“特別待遇”列伝