鈴木良平CL観戦記 Rマドリード優勝は強烈なアンチテーゼ

公開日: 更新日:

鈴木良平<ポルトガル発特別寄稿>

 スカパー!がライブ中継したCL決勝のレアルとアトレチコとのマドリード・ダービーの解説でポルトガルの地を訪れた。季節外れの寒さには閉口させられたが、90+3分のレアルの劇的同点ゴール、延長後半5分のFWベイルの見事な決勝ゴールなどドラマチックな展開を十二分に堪能することができた。

 CLの決勝は、近代サッカーの一大潮流である「ポゼッションサッカー」に対する強烈なアンチテーゼとなった。

 パスを細かくつないで高いボール支配率で相手を圧倒する――。そのポゼッションサッカーの代名詞がスペイン代表であり、スペインの名門バルセロナだった。

 スペイン代表は08年と12年のユーロ、そして10年南アW杯を制して主要大会3連覇中だ。CL直近10大会で3度優勝のバルセロナが偉大なクラブであることは、改めて言うまでもないだろう。

■ポゼッションサッカーの優位性は依然存在

 しかし、CLの決勝はポゼッションサッカーとは、対極の「堅守から高速カウンターでゴールを奪って逃げ切る」スタイルで勝ち上がったクラブ同士の対戦となった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」

  2. 2

    円安地獄で青天井の物価高…もう怪しくなってきた高市経済政策の薄っぺら

  3. 3

    現行保険証の「来年3月まで使用延長」がマイナ混乱に拍車…周知不足の怠慢行政

  4. 4

    ドジャース大谷翔平が目指すは「来季60本15勝」…オフの肉体改造へスタジアム施設をフル活用

  5. 5

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  1. 6

    佐々木朗希がドジャース狙うCY賞左腕スクーバルの「交換要員」になる可能性…1年で見切りつけられそうな裏側

  2. 7

    【武道館】で開催されたザ・タイガース解散コンサートを見に来た加橋かつみ

  3. 8

    “第二のガーシー”高岡蒼佑が次に矛先を向けかねない “宮崎あおいじゃない”女優の顔ぶれ

  4. 9

    二階俊博氏は引退、公明党も連立離脱…日中緊張でも高市政権に“パイプ役”不在の危うさ

  5. 10

    菊池風磨率いるtimeleszにはすでに亀裂か…“容姿イジリ”が早速炎上でファンに弁明