初戦会場レシフェの“蒸し風呂”対策 スポーツ医学専門家の提言  

公開日: 更新日:

「湿度80%以上では、多量の汗をかいても蒸発せず、体の熱が放散しない。このような環境で激しい運動を行うなら、大量に汗をかくために体内の水分量を増やすべきです。体を“水っぽい状態”にし、どんどん汗をかけるような体にしておく。多量の汗をかくと体が疲れるといわれているが、最初から水っぽい体にしておけば、多量の汗をかいても疲労が遅れるのです」

 それでは「水っぽい体にする」には、一体どうすればいいのか。

「練習中はスポーツドリンクなどで熱中症を防ぎますが、練習後に牛乳を飲むのが効果的です。牛乳を飲むと血漿(けっしょう)中のアルブミンというタンパク質が増え、血液中の水分バランスを調整してくれる。無論、牛乳の代わりにアミノ酸系のサプリメントでもかまいませんが、適度な乳タンパク質と糖質を含んでいる牛乳は、値段も安いですから(笑い)。筋肉や心肺機能を改善するには数カ月かかります。でも、体温調節は10日ほどあれば効果がある。初戦は15日でもそれなりの効果が期待できると思います」

 さらに能勢教授は、異常な多湿エリアで行われる試合までの調整にも配慮が必要と説く。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  2. 2

    横綱・大の里まさかの千秋楽負傷休場に角界から非難の嵐…八角理事長は「遺憾」、舞の海氏も「私なら出場」

  3. 3

    2026年大学入試はどうなる? 注目は公立の長野大と福井県立大、私立は立教大学環境学部

  4. 4

    東山紀之「芸能界復帰」へカウントダウン着々…近影ショットを布石に、スマイル社社長業務の終了発表か

  5. 5

    「総理に失礼だ!」と小池都知事が大炎上…高市首相“45度お辞儀”に“5度の会釈”で対応したワケ

  1. 6

    大関取り安青錦の出世街道に立ちはだかる「体重のカベ」…幕内の平均体重より-10kg

  2. 7

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  3. 8

    義ノ富士が速攻相撲で横綱・大の里から金星! 学生相撲時代のライバルに送った痛烈メッセージ

  4. 9

    同じマンションで生活を…海老蔵&米倉涼子に復縁の可能性

  5. 10

    独立に成功した「新しい地図」3人を待つ課題…“事務所を出ない”理由を明かした木村拓哉の選択