初戦会場レシフェの“蒸し風呂”対策 スポーツ医学専門家の提言  

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「ブラジルのベネチア」と呼ばれるレシフェは、イトゥから2140キロ以上離れたブラジル北東部の海岸沿いに位置する。試合当日の天気予報は小雨。気温は25度以上になり、湿度は80~90%まで上昇する。信州大学大学院医学系研究科・スポーツ医科学分野の能勢博教授は「湿度が80%以上とは恐ろしい環境です」と言ってこう続ける。

「湿度80%以上では、多量の汗をかいても蒸発せず、体の熱が放散しない。このような環境で激しい運動を行うなら、大量に汗をかくために体内の水分量を増やすべきです。体を“水っぽい状態”にし、どんどん汗をかけるような体にしておく。多量の汗をかくと体が疲れるといわれているが、最初から水っぽい体にしておけば、多量の汗をかいても疲労が遅れるのです」

 それでは「水っぽい体にする」には、一体どうすればいいのか。

「練習中はスポーツドリンクなどで熱中症を防ぎますが、練習後に牛乳を飲むのが効果的です。牛乳を飲むと血漿(けっしょう)中のアルブミンというタンパク質が増え、血液中の水分バランスを調整してくれる。無論、牛乳の代わりにアミノ酸系のサプリメントでもかまいませんが、適度な乳タンパク質と糖質を含んでいる牛乳は、値段も安いですから(笑い)。筋肉や心肺機能を改善するには数カ月かかります。でも、体温調節は10日ほどあれば効果がある。初戦は15日でもそれなりの効果が期待できると思います」

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