初戦会場レシフェの“蒸し風呂”対策 スポーツ医学専門家の提言  

公開日: 更新日:

「湿度80%以上では、多量の汗をかいても蒸発せず、体の熱が放散しない。このような環境で激しい運動を行うなら、大量に汗をかくために体内の水分量を増やすべきです。体を“水っぽい状態”にし、どんどん汗をかけるような体にしておく。多量の汗をかくと体が疲れるといわれているが、最初から水っぽい体にしておけば、多量の汗をかいても疲労が遅れるのです」

 それでは「水っぽい体にする」には、一体どうすればいいのか。

「練習中はスポーツドリンクなどで熱中症を防ぎますが、練習後に牛乳を飲むのが効果的です。牛乳を飲むと血漿(けっしょう)中のアルブミンというタンパク質が増え、血液中の水分バランスを調整してくれる。無論、牛乳の代わりにアミノ酸系のサプリメントでもかまいませんが、適度な乳タンパク質と糖質を含んでいる牛乳は、値段も安いですから(笑い)。筋肉や心肺機能を改善するには数カ月かかります。でも、体温調節は10日ほどあれば効果がある。初戦は15日でもそれなりの効果が期待できると思います」

 さらに能勢教授は、異常な多湿エリアで行われる試合までの調整にも配慮が必要と説く。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • サッカーのアクセスランキング

  1. 1

    森保Jは海外からどう見られているのか…W杯のライバル国、ブックメーカーによる意外な評価

  2. 2

    FIFA会長がトランプ大統領に贈った「平和賞」は両者の癒着の象徴…元FIFA職員が史上最悪のW杯抽選会を一刀両断

  3. 3

    【ポーランド&ウクライナ】1次リーグF組の最終枠は現時点で未定も「ウクライナが有力」と専門家

  4. 4

    元日本代表主将DF吉田麻也に来季J1復帰の長崎移籍説!出場機会確保で2026年W杯参戦の青写真

  5. 5

    元日本代表DF冨安健洋がアヤックスと契約合意報道…森保Jに朗報も「ガラスの肉体」の期待と不安

  1. 6

    【チュニジア】アフリカ予選10戦無失点 堅守が光る「カルタゴの鷲」は日本が苦手とするチーム

  2. 7

    W杯初16強の日韓大会で山本昌邦は「トルシエと選手とのフィルター役をこなした」

  3. 8

    【オランダ】195cmCBファンダイクが大きな“壁”に…タレント勢揃いで「地盤沈下」は今や昔

  4. 9

    Jリーグ得点ランク上位FWが日本代表入りできないワケ…「森保監督の確固たるポリシー」が背景に

  5. 10

    28年ロス五輪サッカー出場枠「男子12・女子16」のなぜ? 背景に世界的潮流とFIFAの思惑

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  2. 2

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  3. 3

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  4. 4

    片山さつき財務相の居直り開催を逆手に…高市首相「大臣規範」見直しで“パーティー解禁”の支離滅裂

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  1. 6

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  2. 7

    森田望智は苦節15年の苦労人 “ワキ毛の女王”経てブレーク…アラサーで「朝ドラ女優」抜擢のワケ

  3. 8

    臨時国会きょう閉会…維新「改革のセンターピン」定数削減頓挫、連立の“絶対条件”総崩れで手柄ゼロ

  4. 9

    阪神・佐藤輝明をドジャースが「囲い込み」か…山本由伸や朗希と関係深い広告代理店の影も見え隠れ

  5. 10

    阪神・才木浩人が今オフメジャー行きに球団「NO」で…佐藤輝明の来オフ米挑戦に大きな暗雲