交流戦“削減派”の巨人が単独首位 パ球団には痛しかゆし?
巨人がまた勝った。15日の楽天戦。八回までわずか1安打に抑えられていた楽天・則本を九回に攻略。楽天の13残塁の拙攻にも助けられ、逆転勝ちした。4番手の土田はたった1球でプロ初勝利のおまけつき。今季初の6連勝となった原辰徳監督(55)は、「ギリギリの勝負ではあったけど、うちに運があった」と笑いが止まらなかった。
ここまで対日本ハムは4勝0敗、西武と楽天には3勝1敗。パ・リーグ首位で巨人と交流戦の優勝を争っているオリックスにも2勝0敗。パが勝手にコケてくれる展開が多いのだから、それも当然だ。
これで巨人は交流戦14勝6敗となり、単独首位に立った。始まる前は首位広島と4.5ゲーム差の3位。「流れを変えたい」と言っていた原監督が「交流戦の成績はペナントレースにも大きく左右することがある。優勝には賞金(3000万円)も出るわけだし、短期的な意味での優勝も目指していく」と話した言葉通りの展開になってきた。
広島はこの日、泥沼の連敗を9で止めたものの、大失速で交流戦最下位。阪神もコケて、いつの間にか巨人がセで独走態勢に入っている。