欠場発表で波紋 桐生祥秀「右足炎症」の深刻度

公開日: 更新日:

「(8日の)日本選手権のときから足裏に違和感があった。今後の貴重な大会で成果を上げるためにも、少し休むことを決断した」

 東洋大を通じて、20日開幕の日本学生個人選手権(神奈川・平塚)と29日の布勢スプリント(鳥取)の欠場を発表したのが桐生祥秀(18)だ。

 東洋大によれば100メートルで初優勝した日本選手権後、国立スポーツ科学センター診療所で精密検査を受け、疲労性の炎症と診断されたという。現在は練習をしていないものの、7月下旬の世界ジュニア選手権(米オレゴン州)と9月のアジア大会(韓国・仁川)の出場を目指すという。

「足底腱膜炎が考えられますが、さほど深刻なものではないでしょう」と、さるスポーツドクターがこう続ける。
「土踏まず周辺の腱が炎症を起こすと痛みが伴いますが、7月下旬の復帰を目指すのであれば、それほど心配することもない。しばらく安静にさえしていれば、症状は改善されるはずです。レントゲンを撮っても炎症が分かるわけではないし、ひょっとしたら世界ジュニアとアジア大会に向けて万全を期すために大事を取っただけかもしれません。桐生クラスの選手になれば、大会を欠場するにはそれなりの理由が必要ですからね」

 だとすれば、ひと安心――。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性