ベルギー1位通過 昨季の“汚名返上”にフェライニ虎視眈々
H組1位で決勝トーナメント(T)に駒を進めたベルギーのMFマルアン・フェライニ(26)の13-14年シーズンは散々だった。
12年まで所属したイングランド・プレミアリーグ、エバートン監督だったモイーズがマンチェスターUの指揮官に転じたのがコトの発端。モイーズを「父以上に慕っている」フェライニもマンU入りを望み、モイーズも古巣に獲得オファーを出した。が、エバートンはマンUが出した条件を拒否。移籍は暗礁に乗り上げたかに見えた。そこでフェライニは一計を案じた。
「自らマンUのファンクラブの会員に登録して公表。もうエバートンで戦う意思がないことを暗に示したのです」(海外サッカー事情通)
この奇策が功を奏し、フェライニは2750万ポンド(約43億円)の移籍金で無事マンUの一員に。ところが、モイーズ監督の采配が迷走。194センチ、84キロのフィジカルを生かした攻撃的MFなのに守備に追われる場面が多く、ベルギー代表のウィルモッツ監督をして「ユナイテッドがマルアンを獲得した意味が理解できない」と嘆かせた。