広島、阪神よりも不気味…巨人・原監督が恐れる「4位中日」

公開日: 更新日:

「バレンティンはうちとの試合で復帰するんだろ?」
 苦々しい表情でこう言ったのは、巨人原辰徳監督(55)。左アキレス腱痛で離脱中のヤクルトの主砲には、今季の巨人戦の打率.412、5本塁打と“カモ”にされている。結局、28日からの2連戦での合流は見送られて一安心の指揮官だが、実はバレンティン以上に引っ掛かる人物がいた。

「で、中日はどうなのよ? あのエースはいつ戻って来るんだ?」
 こう報道陣を逆取材した「あのエース」とは、昨年6月の右ヒジ手術からの復活を目指す吉見一起(29)のこと。今月1日に二軍戦に登板も、その後に腰を痛めた。7月4日からの巨人戦に投入されるという報道もあっただけに、本当に間に合うのか否か、気が気じゃない様子なのだ。

 13年に故障するまで吉見は「巨人キラー」だった。10~12年の3年間で10勝2敗。毎年のように煮え湯を飲まされてきた原監督にとって、できれば戻ってきて欲しくない投手。続けて、「浅尾はもう戻ってるよな」と同じく右ヒジの故障から復帰し、7戦連続無失点中のセットアッパーの名前も口にしている。

 交流戦は巨人が制したが、中日も13勝10敗1分けで4位に入った。セ・リーグでは巨人と6.5ゲーム差の4位。エースを欠きながら勝率5割前後にじっと潜んでいる。原監督が不気味に感じているのは、2位広島、3位阪神より中日なのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  3. 3

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  4. 4

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  5. 5

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  1. 6

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  2. 7

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  3. 8

    ドジャースが村上宗隆獲得へ前のめりか? 大谷翔平が「日本人選手が増えるかも」と意味深発言

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」