ブーイングも…セレソンから消えた「フッチボウ・アルチ」

公開日: 更新日:

日刊ゲンダイ本紙コラム「王国インサイドリポート」】

 フェリポン(スコラリ監督の愛称)らしい、面白みのないブラジル代表がコロンビア代表を力技で押し切ったというところだろうか――。ブラジルは前半から中盤を支配し、コロンビアに攻撃の機会を与えなかった。地元の歓声の後押しもあり、ある時点までは危なげのない試合だったと言える。

 ただし――。W杯のような高いレベルになると、得点を決めるのは攻撃の選手の卓越した閃きによることが多い。ブラジルは試合を支配しながら、前線の選手にその閃きがなかった。

 1点目はCKからチアゴ・シウバが辛うじて足に当てたもの。2点目はダビド・ルイスの直接FK。2得点ともディフェンダーによる得点であったのは偶然ではない。

 試合はブラジル人が愛する、フッチボウ・アルチ(芸術サッカー)には程遠いものだった。

 フッチボウ・アルチあるいは、ジョーゴ・ボニート(ビューティフルゲーム)とは、ブラジル人がしばしば口にする言葉である。華麗にパスをつなぎ、速攻性を生かし、観客が思わず声を上げるような美しい形でゴールを挙げることを指す。70年大会、ペレのいたブラジル代表はフッチボウ・アルチを体現したサッカーで優勝した。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    オコエ瑠偉 行方不明報道→退団の真相「巨人内に応援する人間はいない」の辛辣

  2. 2

    矢沢永吉&松任谷由実に桑田佳祐との"共演"再現論…NHK紅白歌合戦「視聴率30%台死守」で浮上

  3. 3

    ヤクルト青木宣親GMは大先輩にも遠慮なし “メジャー流”で池山新監督の組閣要望を突っぱねた

  4. 4

    神田沙也加さん「自裁」の動機と遺書…恋人との確執、愛犬の死、母との断絶

  5. 5

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  1. 6

    日本ハムが新庄監督の権限剥奪 フロント主導に逆戻りで有原航平・西川遥輝の獲得にも沈黙中

  2. 7

    DeNA三浦監督まさかの退団劇の舞台裏 フロントの現場介入にウンザリ、「よく5年も我慢」の声

  3. 8

    阿部監督のせい?巨人「マエケン取り失敗」の深層 その独善的な振舞いは筒抜けだった

  4. 9

    大谷翔平、笑顔の裏に別の顔 日刊ゲンダイは花巻東時代からどう報じてきたか、紙面とともに振り返る

  5. 10

    プロスカウトも把握 高校球界で横行するサイン盗みの実情