組み合わせ、試合会場…アルゼンチン決勝進出は“好条件”揃い

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 さらにグループを勝ち抜いた後も、サンパウロ、ブラジリア、とコンディション調節の容易な場所での試合が続いた。そしてオランダとの準決勝は再びサンパウロである。

 一方、オランダは北東部のフォルタレザで強豪メキシコ、これまた北東部のサルバドルでコスタリカと延長戦を戦ってきていた。アルゼンチンはそんなオランダをPK戦で破り、決勝進出を決めた。

 アルゼンチンと開催国ブラジルは、歴史的に不仲である。それでもこれほど組み合わせに恵まれたのは、運があったからか──。

 今大会の開催地が、通常のように国際サッカー連盟(FIFA)理事会で決まらなかったことを思い出すべきかもしれない。FIFAは大陸持ち回り制を採用し、14年大会は南米開催と決めていた。そして、南米サッカー連盟はブラジルを開催地に選んだ。その際、南米大陸の両雄であるブラジルとアルゼンチンに何らかの取引があったことは想像できる。

 もちろんこれは推測に過ぎず、検証不可能だ。しかし、メッシしかいないアルゼンチン(そのメッシでさえも輝きを欠いていた!)がよたよたと決勝に進んだのを見ると、そんな勘ぐりもしたくなる。

文・田崎健太(ノンフィクション作家)

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