スコラリ監督“続投の可能性”にブラジル国民が大ブーイング
準決勝ドイツ戦の惨敗に続き、3位決定戦でもオランダに完敗したブラジル。
チームを率いたスコラリ監督(65)にブラジル国民が激怒している。大会直後の辞任が当然と誰もが疑わなかったが、ここにきて続投の可能性が浮上しているからだ。
オランダ戦に敗戦後、メディアから進退を問われると「自分が決めることではない。(ブラジルの)サッカー連盟会長に委ねている」と明言しなかった。その直後に次期会長に就任するマルコ・ポーロ・デウ・ネロ氏が、「今後もスコラリ監督に引き続き指揮を執って欲しい」と表明したことで、国民が怒り出したのだ。
関係者によれば、スコラリ監督続投の裏には「後任に適任者がいない」ことや、「弱体化した今のブラジル代表を誰も率いたくない」という事情があるという。
それにしても、である。準決勝敗退後に、GKジュリオセザールやFWフレジが代表引退を示唆。また、DFチアゴシウバ、FWフッキら他の主力選手も続くとみられている。「セレソンは今大会でブラジル国民を失望させた責任をちゃんと取った」と国民は受け止めているが、「4強に入った」と開き直るスコラリだけが続投では誰も納得できないだろう。
すでにブラジルではチーム惨敗直後から、全国各地で暴動、略奪が横行している。
スコラリ監督の往生際の悪さが続けば、ブラジルの治安はさらに悪化しそうだ。