スコラリ監督“続投の可能性”にブラジル国民が大ブーイング

公開日: 更新日:

 準決勝ドイツ戦の惨敗に続き、3位決定戦でもオランダに完敗したブラジル。

 チームを率いたスコラリ監督(65)にブラジル国民が激怒している。大会直後の辞任が当然と誰もが疑わなかったが、ここにきて続投の可能性が浮上しているからだ。

 オランダ戦に敗戦後、メディアから進退を問われると「自分が決めることではない。(ブラジルの)サッカー連盟会長に委ねている」と明言しなかった。その直後に次期会長に就任するマルコ・ポーロ・デウ・ネロ氏が、「今後もスコラリ監督に引き続き指揮を執って欲しい」と表明したことで、国民が怒り出したのだ。

 関係者によれば、スコラリ監督続投の裏には「後任に適任者がいない」ことや、「弱体化した今のブラジル代表を誰も率いたくない」という事情があるという。

 それにしても、である。準決勝敗退後に、GKジュリオセザールやFWフレジが代表引退を示唆。また、DFチアゴシウバ、FWフッキら他の主力選手も続くとみられている。「セレソンは今大会でブラジル国民を失望させた責任をちゃんと取った」と国民は受け止めているが、「4強に入った」と開き直るスコラリだけが続投では誰も納得できないだろう。

 すでにブラジルではチーム惨敗直後から、全国各地で暴動、略奪が横行している。

 スコラリ監督の往生際の悪さが続けば、ブラジルの治安はさらに悪化しそうだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  3. 3

    高市内閣の閣僚にスキャンダル連鎖の予兆…支持率絶好調ロケットスタートも不穏な空気

  4. 4

    葵わかなが卒業した日本女子体育大付属二階堂高校の凄さ 3人も“朝ドラヒロイン”を輩出

  5. 5

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    隠し子の養育費をケチって訴えられたドミニカ産の大物種馬

  3. 8

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 9

    高市早苗「飲みィのやりィのやりまくり…」 自伝でブチまけていた“肉食”の衝撃!

  5. 10

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑