“二足のわらじで”延べ30年指揮 八頭(鳥取)の徳永監督に聞く
21日登場する八頭(鳥取)は、田んぼや畑に囲まれたのどかな場所にある県立校。徳永昌平監督(60)は78年に初めて監督になり、2度のブランクを経て06年秋に3度目の監督復帰。延べ30年、八頭を率いている。母校の八頭を卒業後、駒大に進学するも中退。教員でも学校職員でもなく、街のスポーツ用品店に勤めるサラリーマンという異色の経歴をもつ監督に、二足のわらじをはく大変さなどを聞いた。
――監督は学校の先生ではなく、スポーツ用品店に勤めているそうですね。
「23歳の時から『智頭スポーツ』に勤めて、かれこれ37年目。八頭の監督をやることになって、ウチで働きながらやってみなさいと、今の会長に拾ってもらいました。会社の人数は会長と社長、私と経理の女性の4人ですね」
――二足のわらじは大変ですか?
「仕事は営業で、朝から学校や役場回りをして、それからユニホームに着替えて教えています。ブランコなど大きな遊具を納品する時は一日がかりになるので野球部の練習に行けないこともありますが、八頭の体育系の部に用具を買ってもらったり、監督をやっていることがプラスになっていると思います。それに中学校へ仕事で行ったついでに、野球がうまい子がいるかチェックすることもできますからね(笑い)」