全米OPテニス 錦織圭4時間超の死闘を制し「4強」進出

公開日: 更新日:

 錦織圭(24)が96年ぶりの快挙だ。全米オープンテニス(3日、ニューヨーク)男子単準々決勝で錦織圭はS・ワウリンカ(スイス)をフルセットの末に破り、日本選手として1918年の熊谷一弥以来の4強進出を決めた。

 2日前、4時間19分の試合終了が夜中の2時26分の激闘の後だけに、第1セットの錦織の動きはさすがに重かった。「少し疲れていた」と認めるように、ワウリンカに押し込まれ3-6でセットを落とした。

 ワウリンカは1月に全豪オープンを勝った強豪。錦織は過去2戦2敗。1セットも取れず、完璧にやられている。しかし、そこから錦織の逆襲が始まった。前日、チャン・コーチと会場で対策を練った。ワウリンカは片手打ちのバックハンドが武器。粘り強い打ち合いと速い展開を織り交ぜ、ミスを誘う。12ゲームでワウリンカがダブルフォールト。サービスをブレークして、錦織は初めてワウリンカからセットを奪った。

 第3、第4セットもタイブレークにもつれ込む接戦。そして最終セット。ゲームポイント5-4から最後は錦織の強烈なフォアをワウリンカが返せず、4時間15分の激闘に決着をつけた。凡ミスは錦織51本に対し、ワウリンカは78本。内容も完全に上回っていた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  3. 3

    高市内閣の閣僚にスキャンダル連鎖の予兆…支持率絶好調ロケットスタートも不穏な空気

  4. 4

    葵わかなが卒業した日本女子体育大付属二階堂高校の凄さ 3人も“朝ドラヒロイン”を輩出

  5. 5

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    隠し子の養育費をケチって訴えられたドミニカ産の大物種馬

  3. 8

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 9

    高市早苗「飲みィのやりィのやりまくり…」 自伝でブチまけていた“肉食”の衝撃!

  5. 10

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑