王者ナダルに善戦 ビジネスマンも真似できる錦織の「思考法」

公開日: 更新日:

「いくらいいプレーをしても勝てないとなんでも同じ」

 20日の全豪オープンで世界1位のラファエル・ナダル(27=スペイン)に敗れた錦織圭(24)がこう絞り出した。昨年の全仏に続くストレート負け。が、内容は違った。

 王者のサービスゲームを計4度ブレーク。第1セットの第4ゲームでは今大会で初めてナダルのサービスゲームを破るなど、3セットとも1時間を超える打ち合いを演じて、王者を追い詰めた。

 錦織は昨年、4大大会の全豪、全仏で2大会連続16強入り。世界ランキングが11位まで上昇したものの、8月の全米でまさかの1回戦ストレート負けを喫し、スランプに陥った。手を伸ばせば届くところにきた「世界トップ10入り」がかえってプレッシャーとなり、世界ランキングを意識し過ぎて精神的に追い詰められたのが原因だったという。それを振り払ったのが、思考の転換。今年は「目標はトップ10ではなく、トップ5以上」と公言。あえて、ハードルを上げたのだ。

 プロ野球選手やJリーガー、五輪代表選手なども指導するメンタルトレーナーの高畑好秀氏がこう言う。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本は強い国か…「障害者年金」を半分に減額とは

  2. 2

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  5. 5

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」