野口みずき“育ての親” マラソン「ナショナルチーム」に疑問符

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――独自の調整を続ける公務員ランナー川内優輝選手のトレーニング法についてはどう見ていますか?

「苦しく、速いペースで走るレースをトレーニング手段としていることはすごいでしょう。通常の練習でレースペースで30~40キロ走るなら、同僚やランニングコーチが引っ張りますが、それを川内君はレースの中でやっている。当然、レースの方がきつい。例えば、40キロ走の際、男子なら2時間6分台から8分台ぐらいでやっていると思いますが、問題はレース頻度で、かなり負担がかかっていると思います。レースに出ても、今回は距離をこなすだけ、この距離までのタイムを狙うなど、使い分けないと。全てのレースでパーフェクトを求めてはきつい。常にガムシャラにいき、1週間や2週間の間隔で出場するのは、相当にきついはずです。ダメージが残り、蓄積されなければいいのですが」

――川内のやり方は正しいですか?

「悪いことだとは思いませんが、レースに出過ぎではないでしょうか。マラソンランナーは年に4回も5回も出ません。ローカルなレースとはいってもね。フルマラソンでも、順位を気にせず、これぐらいのペースでとか。30キロまで目いっぱいでとか、きつければ途中でやめればいい。少しぐらいリフレッシュした方がいいと思います」

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