プロ野球監督に続出 決戦直前“辞意表明”に「ファン軽視」の声

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「選手は日本一を勝ち取るためにシーズンを戦い、ファンはそれを応援している。その直前に、盛り上がっている気持ちに水を差すような発表は理不尽ですよ。もしも監督自身が辞意を公にしたいといったのなら、球団は全試合が終了するまでは口止めするべきです。ゲスの勘繰りだが、監督の辞意発表で選手が発奮すると思っているなら大きな間違い。CSや日本シリーズは黙っていても選手は燃えます」

 ソフトバンクはこの先、どうなるか分からないが、前記の広島阪神の前に屈し、11年の日ハムは終盤に失速し、CSファーストステージでは西武に連敗。03年の星野阪神も王ダイエーに敗れた。

 同じくプロ野球ファンの松野弘氏(東京農大客員教授)もこう語る。

プロ野球に美学というものがあるなら、その美学に反する行為です。決戦を前に監督は自分の去就について考えている暇などない。目の前の試合に勝つためにやるべきことはいくらでもある。CSに勝っても日本シリーズが控えている。最後の最後まで全力で戦い抜き、すべてが終わってから『辞めます』でいいじゃないですか。早く辞任や退任を発表した方が、次の監督を探しやすいと思っているのなら、それは球団の事情にすぎません」

 来季は指揮官交代が決まったソフトバンク。選手の士気に影響しなければいいが……。

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