西武炭谷が残留 中日落合GMの冷徹査定にFA選手“及び腰”

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 今後のプランが、もろくも崩れ去った。11月1日、西武炭谷銀仁朗(27)がFA権を行使せず、残留を発表。正捕手流出の危機だっただけに西武としてはうれしい誤算だが、逆に開いた口がふさがらないのが中日だろう。

 中日の正捕手は、12月の誕生日で44歳になる谷繁兼任監督だ。年齢的にも指揮官としても、いつまでもマスクをかぶっているわけにはいかないが、なにせ後釜が一向に出てこない。今季も谷繁監督が捕手陣最多の91試合に出場せざるを得なかった。

 それだけに今季FA権を取得した炭谷は渡りに船。27歳とまだ若く、西武で正捕手を務めるなどキャリアも十分だ。炭谷にしても移籍は望むところだった。残留したところで、いつかは昨季ドラフト1位の森に取って代わられる身だ。昨季の契約更改ではFA取得直前にもかかわらず、西武は単年契約しか提示しなかったこともあり、すっかり移籍に傾いていた。球界では今季の開幕前から「炭谷の中日入りは間違いない」と言われていたのだ。

■炭谷残留の翌日、谷繁が4000万円減でサイン

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