気がかりな錦織の右手首 ラオニッチの高速サーブ返せるか
「主催者は毎年、1次リーグが最終戦までもつれるようにグループA、Bの組み合わせを考えます。三すくみになれば、セット数やゲーム数で順位が決まる。目が離せない状況をつくり出すのが理想なのです。また、テニスはベット(賭け)の対象になっている。皆が準決勝にコマを進める可能性があれば、マスコミも含めて『次の試合に〇が勝ったら△の準決勝行きは厳しい』などと、いろいろなシミュレーションをして盛り上がるのです」
錦織が次に戦うラオニッチは今大会屈指のビッグサーバー。通算対戦成績は4勝1敗(今季3勝1敗)も、196センチの長身から繰り出す230キロを超える高速サーブは、やはり脅威だ。今年の全米オープン(3-2)や楽天オープン(2-1)では錦織が勝っているものの、フェデラー戦の途中に治療した右手首はやはり不安。本人も「少しは影響がある。いつものように全身を使って、全てのショットを打てるわけではない」と言う。
重く強烈なサーブでゲームの主導権を握られると苦戦する。