田中賢介「2年3億円」出戻りで日ハムにくすぶりだす“火種”
違和感を抱いたファンもいるだろう。日本ハムが16日、前レンジャーズ3Aの田中賢介(33)の獲得を発表したからだ。
驚くのは、2年総額3億円プラス出来高の好待遇より何より、「ドラフト」と「育成」を2本柱にするチームが一度は放出したベテランを戻したことだ。
田中は日ハムと交わしていた3年契約の2年目を終えた12年オフに海外FA権を行使。ジャイアンツとマイナー契約を結んだ。メジャー挑戦を表明した会見で田中は、涙ながらに「球団は『いつでも帰ってきていいよ』と言ってくれた。その言葉だけでもありがたいです」と言っていた。
「当時、もしかしたら将来の古巣復帰についての、約束があったのかもしれない」とは、マスコミ関係者だ。
しかし、当時と今では、チーム状況がガラリと変わった。西川(22)、中島(23)、近藤(21)らの若手がレギュラーとしての座をつかみつつある。それだけに身内でも、「高給を払って田中を復帰させる必要があるのか」と、首をかしげる向きもある。