松本山雅でJ1に旋風 “昇格請負人”反町康治監督の「組織論」 

公開日: 更新日:

 ウチの選手たちは、数年前まで働きながらサッカーをやってたやつが多い。GK村山(智彦)は佐川(急便)男子だったし、MF岩間(雄大)はパンを焼いてた。そんな彼らにとって、大勢の人に応援してもらいながらプレーできる喜びは、格別なモノがある。よりハングリーになれた部分はあったんじゃないかな。

 オレはチームを率いる際、3年をひと区切りと考える。14年は勝負の年だった。そんな中、開幕の東京V戦で貴之(FW船山)がハットトリックを達成し、最高の“入り方”ができた。第5節の湘南戦は、最終的に1-4で負けたけど、前半は自分たちが主導権を握れた。第15節の磐田戦に勝ったのも大きかった。

■鉄則は「チーム内にヒエラルキーをつくらない」

 過去2年間は、いつも足りないピースがあったけど、14年はこれまで培ってきた土台に新戦力が上積みされ、チーム全体がうまく回った。

 J1の名古屋から出身地・松本市に戻り、松田直樹(元日本代表DF。JFL時代の松本に在籍していた11年8月、練習中に心筋梗塞で急逝)の3番を背負った田中隼磨の存在も大きかった。右ひざ負傷を抱えながら大車輪の働きだった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」

  2. 2

    円安地獄で青天井の物価高…もう怪しくなってきた高市経済政策の薄っぺら

  3. 3

    現行保険証の「来年3月まで使用延長」がマイナ混乱に拍車…周知不足の怠慢行政

  4. 4

    ドジャース大谷翔平が目指すは「来季60本15勝」…オフの肉体改造へスタジアム施設をフル活用

  5. 5

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  1. 6

    佐々木朗希がドジャース狙うCY賞左腕スクーバルの「交換要員」になる可能性…1年で見切りつけられそうな裏側

  2. 7

    【武道館】で開催されたザ・タイガース解散コンサートを見に来た加橋かつみ

  3. 8

    “第二のガーシー”高岡蒼佑が次に矛先を向けかねない “宮崎あおいじゃない”女優の顔ぶれ

  4. 9

    二階俊博氏は引退、公明党も連立離脱…日中緊張でも高市政権に“パイプ役”不在の危うさ

  5. 10

    菊池風磨率いるtimeleszにはすでに亀裂か…“容姿イジリ”が早速炎上でファンに弁明