“サブ10”に苦労の男子マラソン 「国内1位は意味ない」の声

公開日: 更新日:

 世界との差は広がるばかりだ。

 1日、8月の世界選手権(北京)代表選考を兼ねた別府大分毎日マラソンが行われ、ツールデ・エスティファノス(33=エリトリア)が2時間10分18秒で優勝。国内招待選手が相次いで脱落する中、一般参加の門田浩樹(29)が2時間10分46秒で2位。日本勢トップでゴールしたものの、日本陸連が派遣条件の一つに設定した2時間6分30秒はもちろん2時間10分さえ切れなかった。

 スタート時の気温は8度。レース終盤には、やや強い風が吹いたとはいえ、高低差は10メートル以内の高速コースだ。が、門田も含めた先頭集団は35キロすぎには息切れである。

 今季は世界選手権、来年のリオ五輪につながる重要なシーズンだ。日本のトップランナーは揃って「サブ10」(2時間10分切り)を口にする。しかし、今季の選考レースでクリアしたのは昨年12月の福岡国際での藤原正和(2時間9分6秒)、足立知弥(2時間9分59秒)の2人だけ。この2人にしても終盤は海外勢のスピードについて行けず、最後はアップアップだった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  3. 3

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 4

    阪神・大山を“逆シリーズ男”にしたソフトバンクの秘策…開幕前から丸裸、ようやく初安打・初打点

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    創価学会OB長井秀和氏が明かす芸能人チーム「芸術部」の正体…政界、芸能界で蠢く売れっ子たち

  2. 7

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  3. 8

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  4. 9

    大死闘のワールドシリーズにかすむ日本シリーズ「見る気しない」の声続出…日米頂上決戦めぐる彼我の差

  5. 10

    ソフトB柳田悠岐が明かす阪神・佐藤輝明の“最大の武器”…「自分より全然上ですよ」