巨人が熱視線の県岐阜商・高橋 原監督だけが無関心の理由

公開日: 更新日:

■原監督が欲しいのは「エース級左腕」

 中でも以前から熱視線を送っているのが巨人だ。

 視察した原沢GMも「2巡目に残っていることはない」と評価。年明けのスカウト会議では、この高橋と今永(駒大)、上原(明大)ら6人を1位候補にリストアップした。山下スカウト部長はこの時、「高橋の長所? これというより全部いいと聞いている。いずれ特Aになるかもしれない」と話していた。

松井秀喜以来、巨人はスターがいない」といわれて久しい。球団内には「甲子園のスター選手を指名するべき」という声が根強くある。球団関係者は「プロ入り後に爆発的な人気を得るには、甲子園のヒーローという知名度が、人気の下地として大きく影響する」と指摘する。

 巨人はダルビッシュ(レンジャーズ)や田中(ヤンキース)、最近では大谷や藤浪(阪神)といった甲子園を沸かせた選手、特に投手の1位指名をことごとく回避してきた。毎年、日本一を厳命される巨人のドラフト1位は大学生や社会人などの「即戦力」に偏りがちだった。今年は球団もスカウトもゾッコンの高橋の1位指名で間違いないと思ったら、これに待ったをかけそうな人物がいるという。今季で2年契約が切れる通算12年目の原監督(56)である。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性