阪神・藤浪の“ゼロ封”を評論家絶賛「変身のきっかけになる」

公開日: 更新日:

「前回のプロ完封勝利より、内容のあるゼロ封だったと思いますね」

 評論家の橋本清氏がこう言った。

 27日の楽天戦。阪神先発の藤浪晋太郎(21)が見事な投球を見せた。延長十回まで楽天打線をわずか4安打に封じ、奪った三振は13。勝ち星こそつかなかったが、無失点のまま131球を投げ切る熱投だった。

「ボール先行が多かった20日の巨人戦での完封とは対照的に、この日はどんどんストライクを投げ込んでいた。そもそも、198センチの長身から投げ下ろす150キロ超の真っすぐは、それだけで大きな武器です。それを自覚して、ストライクを投げることを恐れずに攻めていけばいい。でも、周囲から制球難を指摘され、そこを意識するあまりコーナーにいい球を投げようとし、結果、カウントを悪くして投球が苦しくなるという悪循環に陥るケースがありました。この日のような投球ができれば、相手打者も早打ちせざるを得ない。常に主導権を握った投球ができます」(橋本氏)

 延長十一回に福留の2ランでサヨナラ勝ちした阪神は、交流戦を連勝発進。福留の打球が左中間スタンド最前列に吸い込まれた瞬間、手を叩いてベンチを飛び出した藤浪は、もう一つの欠点が指摘されることが多い。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参政党が消せない“黒歴史”…党員がコメ農家の敵「ジャンボタニシ」拡散、農水省と自治体に一喝された過去

  2. 2

    極めて由々しき事案に心が痛い…メーカーとの契約にも“アスリートファースト”必要です

  3. 3

    遠野なぎこさんを追い詰めたSNSと芸能界、そして社会の冷酷無比な仕打ち…悲惨な“窮状証言”が続々

  4. 4

    ドジャース大谷翔平がついに“不調”を吐露…疲労のせい?4度目の登板で見えた進化と課題

  5. 5

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  1. 6

    清水賢治社長のセクハラ疑惑で掘り起こされるフジテレビの闇…「今日からシリケン」と“お触り続行”の過去

  2. 7

    カブス鈴木誠也「夏の強さ」を育んだ『巨人の星』さながら実父の仰天スパルタ野球教育

  3. 8

    千葉を「戦国」たらしめる“超過密日程”は今年の我が専大松戸に追い風になる手応えを感じています

  4. 9

    趣里はバレエ留学後に旧大検に合格 役者志望が多い明治学院大文学部芸術学科に進学

  5. 10

    参政党が参院選で急伸の不気味…首都圏選挙区で自公国が「当選圏外」にはじかれる大異変