異例の長期政権 なでしこ率いる佐々木監督の“手練手管”

公開日: 更新日:

 ところが、調子を落としたので何試合かベンチ要員に格下げすると、選手はチームの女性コーチに「練習中にベタベタしてくる。セクハラオヤジだ」と訴え、監督は解雇された。

 ただでさえ女子チームはややこしいといわれている中、佐々木監督はベテラン沢から若手選手まで巧みな手練手管でコントロールした。10年アジア大会、11年W杯、14年アジア杯を制し、12年のロンドン五輪では、初のメダルとなる銀メダルを獲得した。

「昔から女子チームの監督は、命令口調で口答えを許さず、軍隊方式で威圧しながらトレーニングを課すタイプが圧倒的でしたが、佐々木監督は真逆のやり方を選んだ。上から目線ではなくて“下から目線”で選手と向き合った。あくまでプレーするのは選手。その選手たちが気持ち良くプレーできるのなら、ピエロ役も厭わずと考えたのです」(サッカージャーナリスト)

■選手は「ノリオ!」と呼び捨て

 コーチから監督に昇格した後も、練習中に選手から尻に蹴りを入れられたり、じゃれ合いながらヘッドロックを掛けられることもあった。選手は佐々木監督と呼ばずに「ノリオちゃん」「ノリちゃん」と声を掛け、一部代表常連選手は「ノリオ!」と呼び捨て。それでも、ニコニコと笑みを絶やさずに対応する。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    中村倫也が「風、薫る」に大貢献…妻・水卜麻美アナとの「ずっと仲良く」「にこやかな」近況

  2. 2

    欧州初の日本人指揮官誕生へ 森保一監督の“再就職先”は「ベルギー1部の日系クラブ」一択か

  3. 3

    萩本欽一〈34〉私の“運”論 大谷翔平のカネを使い込んだ通訳に「小さな声で『ありがとう』」

  4. 4

    新庄監督の“再就職先”に挙がるまさかの球団 采配に賛否もチームのテコ入れ役にうってつけ

  5. 5

    菅野智之トレード不成立の裏に致命的な“前科”…ここまで11勝4敗でも市場価値が低かったワケ

  1. 6

    巨人が今オフにも菅野智之を“買戻し”へ…完全復活の元エースを待つメジャーとの争奪戦

  2. 7

    腎臓病(4)ソーセージ、ちくわ、プロセスチーズの取り過ぎが腎機能を低下させる

  3. 8

    高市首相“被災地利用PV”が大炎上! ピアノBGM付きでヘリから合掌、酷暑に汗一滴かかない不可解

  4. 9

    被災地を踏み台に…確かにビンビン「伝わる」高市首相の人気取り “政治の師”は激励に駆けずり回るハード視察

  5. 10

    強いショック状態の清水アキラに心配の声…子供を亡くした神田正輝らもたどった遺族ケアの道のり