“特典”ゲットも パ球団が手放しで喜べない「交流戦勝ち越し」

公開日: 更新日:

 6年連続で交流戦に勝ち越したパ・リーグ。今秋ドラフト会議でのウエーバー指名優先権を得たうえ、今回の交流戦から始まった賞金制度による「ボーナス」も手にした。勝ち越したリーグの6球団に順位に応じた賞金が割り当てられ、1位球団には1000万円。リーグ最下位で交流戦8勝10敗と負け越したオリックスですら賞金100万円が与えられるため、本来ならパの球団は手放しで喜んでいいはず。ところが、パの経営陣はこの圧倒的な勝利にみな頭を抱えている。

 交流戦で醜態をさらし続けているセはもともと交流戦自体に反対姿勢を貫いている。それに押し切られる形で今季から6試合減の18試合制となったが、パは人気のあるセ球団と対戦することで観客増が見込めるため、昨年までの24試合制の復活を模索していた。

 パの某球団幹部は本紙にこう話す。

「昨年8月の12球団代表者会議で『1年ごとに本拠地・敵地の入れ替え』を行う18試合制の採用が決まり、来季も18試合制が確定しています。でも、それ以後の交流戦については今夏の代表者会議で再び検討することになっているのです。今年もパが圧勝したことで、セは24試合制に戻すどころか、交流戦のさらなる削減、廃止に向けた姿勢を強める。パにとって今回の圧勝は何ひとついいことがない。パのフロント、経営陣はウチだけじゃなくみんな真っ青じゃないですか」

 セはどこまでも情けない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る

  4. 4

    中日・中田翔がいよいよ崖っぷち…西武から“問題児”佐藤龍世を素行リスク覚悟で獲得の波紋

  5. 5

    西武は“緩い”から強い? 相内3度目「対外試合禁止」の裏側

  1. 6

    「1食228円」に国民激怒!自民・森山幹事長が言い放った一律2万円バラマキの“トンデモ根拠”

  2. 7

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  3. 8

    辞意固めたか、国民民主党・玉木代表…山尾志桜里vs伊藤孝恵“女の戦い”にウンザリ?

  4. 9

    STARTO社の新社長に名前があがった「元フジテレビ専務」の評判…一方で「キムタク社長」待望論も

  5. 10

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは