なでしこ連覇のカギ握る 司令塔・宮間の頭脳とキラーパス
2大会連続で頂点に立てるか。この司令塔にかかっているといっても過言ではない。
女子サッカーW杯カナダ大会決勝は、日本時間6日午前8時(バンクーバー)にキックオフとなるが、国際サッカー連盟(FIFA)は2日、大会の各賞候補者を発表。最優秀選手にあたる「ゴールデンボール賞」の候補に、日本代表の主将・MF宮間あや(30)とDF有吉佐織(27)を挙げた。
有吉の活躍も目立っているとはいえ、なでしこが連覇すれば、「MVPは宮間で決まり」ともっぱらだ。
前回大会のMVPはMF沢穂希。宮間は感覚派の沢とはまったくタイプの異なる選手だ。
現地記者が言う。
「身長157センチと小柄な宮間は、元日本代表の(中村)俊輔や遠藤のように、背後の動きが見えているかのようなプレーもできるし、先の展開も読める。右利きながら、左足も正確なパスやコーナーキックを蹴る。高いレベルで両足ともに使える選手は世界に3人といない。試合中は気持ち悪いほど落ちついているので、PKを外す心配もない。記憶力も抜群で、過去の試合のポジション取りや相手の動きも頭に入っているので、次の対戦の時はどう対処するか話ができる。所属の岡山(湯郷)ではミーティングの時、細かいプレーについて指示も出す、まさに監督そのものです。今のなでしこは、誰が故障しても代役はいるが、宮間の代わりだけはいません」