「あと10年現役」の声も なでしこ澤を支える驚異の“予知能力”

公開日: 更新日:

 カナダW杯決勝トーナメント進出を決めているなでしこジャパン。1次リーグ3戦目の相手、エクアドルは1次リーグで日本が勝ったカメルーンに0-6、スイスに1-10と大敗を喫している。なでしこの1次リーグの1位通過は決定的だ。そんな中、佐々木監督は選手起用について「選手全員にW杯の空気を味わって欲しい。これまで出ていない選手をプレーさせることを想定している」と明言した。

 今W杯未出場のGK福元、DF北原、MFの田中、永里、FW岩渕の他に中堅、若手の出場が予想されるが、いずれにしても最年長36歳のMF澤穂希が、大黒柱としてチームを引っ張っている。

 カナダW杯で前人未到のW杯6大会連続出場を果たした澤。どうしても年齢的な衰えが心配されたが、36歳とは思えないフィジカルの充実ぶりには目を見張らされる。

「ドイツW杯の翌12年に良性発作性頭位めまい症を発症。昨年は体調不良に悩まされ、ほぼ1年間なでしこに招集されなかった。コンディションが戻らない限り、代表復帰はあり得ないと澤本人も諦めていた時期もあったが、所属するINAC神戸に今季、読売ベレーザ時代の恩師・松田岳夫監督が就任したのが転機となった。その松田監督は『特別扱いはしない。練習についてこれなかったら試合には出さない』と、沢にハードなトレーニングメニューを与えた。ドイツW杯後、ベテランの沢は、コンディション調整は本人任せという部分もあった。それがアダとなってコンディション不良を招いた。過酷な練習を通してフィジカルの強さが戻り、本来のキレの良さ、状況判断のスピード、試合の流れを的確に読む力、攻守のメリハリといった持ち味がよみがえった」(サッカー記者)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  3. 3

    高市内閣の閣僚にスキャンダル連鎖の予兆…支持率絶好調ロケットスタートも不穏な空気

  4. 4

    葵わかなが卒業した日本女子体育大付属二階堂高校の凄さ 3人も“朝ドラヒロイン”を輩出

  5. 5

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    隠し子の養育費をケチって訴えられたドミニカ産の大物種馬

  3. 8

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 9

    高市早苗「飲みィのやりィのやりまくり…」 自伝でブチまけていた“肉食”の衝撃!

  5. 10

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑