一口馬主と同じ? エンゼルス左腕ヒーニーが「株式銘柄」に

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 米国というのはここまでやるのか。米投資会社のファンテックスは10日、大リーグ・エンゼルスの先発左腕アンドルー・ヒーニー(24)の、選手価値を株式として売買することを発表した。

 すでに同社は、NFL(プロフットボール)テキサンズのA・フォスターと契約。メジャーリーガーとの契約は初めてだが、その内容をざっと説明するとこうだ。

 投資会社は、今後ヒーニーが得る収入の10%を所有できる権利を334万ドル(約4億円)で購入。総額の数十%を証券化して販売する。ヒーニーが好成績を残して、用具やウエアなどのスポンサー契約が増えれば株価が上がるというわけだが、成績が悪かったり、故障すれば株価は一気に下がる。

 ヒーニーの株がいつ販売されるかなど、詳細は未定だが、選手の価値まで株式にしてしまうのは「投資先進国」の米国らしいところ。メジャー事情に詳しい友成那智氏はこういう。

「選手価値の株式は、競馬の一口馬主みたいなもの。応援している選手なら買ってみるのもいいが、リスクは大きい。そもそも一流選手は高額年俸をもらっているので、収入の10~20%を売り渡すことはしない。ヒースは12年ドラフト1巡目にでマーリンズから指名されたが伸び悩み、14年末にドジャースにトレードされ、すぐにエンゼルスに移籍。今季は14試合に先発して6勝3敗、防御率3.52(昨季7試合、0勝3敗、同5.83)。そこそこ活躍しているので、株式公開するにはいい時期かもしれません」

 今季年俸は59万2500ドル(約6110万円)の左腕。彼の株は買わなくても、日本でも注目されるに違いない。

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