真中・工藤の“舌戦”もなく 静かすぎる日本シリーズ「前哨戦」

公開日: 更新日:

 すっかり球界も秋めいてきた。

 巨人原監督の退任による次期監督問題、阪神の金本監督就任といった、人事の話が持ちきりになっているプロ野球。21日にはDeNAのラミレス新監督の就任会見が行われる。まるでストーブリーグさながらの様相に、日本シリーズ(24日開幕)がまだ始まってもいないことを忘れているファンが多いのではないか。

 出場チームのファンのみならず、本来なら野球ファンの多くが熱狂する球界最大の祭典。それが今はほとんど話題にもならない。

 確かに巨人、阪神という人気球団の監督交代の前には、対戦前の「日本シリーズ」がスポーツ紙の片隅に追いやられるのも無理はないかもしれない。しかし、原因はそれだけなのか。

 例えば、野村克也氏はヤクルト監督時代の95年、オリックスとの日本シリーズに向けて、「徹底的にイチロー(現マーリンズ)の内角を攻める」とマスコミに明言し、情報戦を仕掛けた。プロ野球は興行でもあり、ファンの耳目を集めることも必要だ。現役時代は人気のないパ・リーグ育ちの野村監督は、勝負に勝つことと同時に常にファンの目を意識したコメントを考えていた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  2. 2

    ヤクルト村上宗隆の「メジャー契約金」は何億円?

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希もようやく危機感…ロッテ時代の逃げ癖、図々しさは通用しないと身に染みた?

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    吉沢亮「国宝」150億円突破も手放しで喜べない…堺雅人“半沢直樹ブーム”と似て非なるギャラ高騰の行方

  1. 6

    「SIAM SHADE」DAITAがメンバー4人を提訴報道…人気バンドを巡る金銭問題と、「GLAY」は別格のワケ

  2. 7

    日本ハム最年長レジェンド宮西尚生も“完オチ”…ますます破壊力増す「新庄のDM」

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    ドジャース佐々木朗希にリリーバーとしての“重大欠陥”…大谷とは真逆の「自己チューぶり」が焦点に

  5. 10

    《あの方のこと?》ラルクhydeの「太っていくロックアーティストになりたくない」発言が物議