SB松田の移籍に影響必至 MLB「危険スライディング禁止」検討

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 新ルールが設けられれば、いよいよメジャー移籍を目指すソフトバンク松田宣浩(32)の障壁になりかねない。

 MLBは10日(日本時間11日)、GM会議(フロリダ州ボカラトン)で規律委員会を開き、二塁ベース付近での危険なスライディングを禁止する検討に入った。

 メジャーの二遊間はこれまで、併殺阻止を狙う一塁走者からの危険な滑り込みを受けて重傷を負うケースが目立った。今季は9月にパイレーツの韓国人遊撃手の姜正浩が戦列を離れた。日本人内野手も大ケガを負っており、09年にはレイズ・岩村(現BCリーグ福島選手兼任監督)、11年にはツインズ・西岡が離脱を余儀なくされた。

 MLBで競技運営の最高責任者を務めるジョー・トーリ氏(前ヤンキース監督)は「危険な行為で負傷し、運ばれる選手の姿をこれ以上、見たくない」と話し、12月7日からのウインターミーティング(テネシー州ナッシュビル)で本格的に議論するという。

 これまで、メジャーの二遊間の選手の年俸は比較的、低く抑えられてきた。マリナーズ・カノ二塁手(10年総額247億円)のような例外もあるが、ポジション別の平均年俸は二塁が580万ドル(約7億1000万円)、遊撃は450万ドル(約5億5000万円)。強打者が務めるDH(約13億円)や一塁手(約8億円)と比べて低い。メジャーで二塁を守った日本人の元メジャーリーガーによれば「ケガの多い二遊間の選手は消耗品のような位置付け」だからだという。

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