ゴルフ場で増える「カート事故」 新車買えず整備不良も

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 クラブを持ったまま運転して、クラブがブレーキペダルの下に挟まって止まらなくなったこともある。

 ボタンで動かす電磁誘導タイプのカートなら安心だが、プレーヤーがアクセルを踏んで運転するカートが危ないのだ。

 ゴルフ場側は事故防止策として、カート利用者の運転免許証を確認した上で、プレーヤー全員に利用誓約書にサインさせる。あるいは新たにカート転落防止の柵を設置したり、看板や路面に注意喚起を表示したりする。

 また、カート道の両脇にポールを置いて、道幅が狭く見えるようにして減速を促す工夫をしているゴルフ場もある。しかし、カート道自体がきちんと整備されておらず、危なっかしくて運転さえ大変なところもある。

 それだけではない。あるゴルフ場の支配人がこう言う。

「乗用カートは新品なら1台100万円以上する高価なものです。ところがプレー料金の値下げ競争でとてもじゃないが、新車をすぐに導入できない。そこでどうするのかというと、倒産したゴルフ場のカートを安く、あるいはタダ同然で買い叩くわけです。当然、モノが古かったり、故障していたり、何らかの問題があります。自動感知システムが作動せず、そのままお客さんがひかれたこともあった。カネがかかるからといって、ろくにメンテナンスすらしていないゴルフ場もあるのですから、ホント、怖い話です」

 楽しむためにゴルフ場に行って、カート事故で死んだ……、なんて冗談じゃない。

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