球界には安堵の空気も SB松田残留に心境複雑な選手は誰?

公開日: 更新日:

 松田の残留にソフトバンクが喜んだのは言うまでもない。各球団もおおむね歓迎ムードだ。

 このオフ、広島のエース前田がポスティング制度を使って海を渡る可能性が大。日本球界のトップ選手の流出に各球団は頭を悩ませている。盟主を自任する巨人も例外ではない。かつては主力の松井、上原、高橋尚が海外FA権を行使して米大リーグへ挑戦している。

 今季、国内FA権を取得した坂本は3年以上とみられる複数年契約を結んだ。だが、これで安心はできない。菅野や沢村といった大リーグ志向ありありの予備軍が控えているからだ。猫もしゃくしもメジャーという流れに、ひとまずストップをかけられた松田の決断は、巨人にとっても喜ばしいことなのだ。

 ただ、そうでない人もいる。松田と4年契約を結ぶソフトバンクは、これで三塁手を物色しなくて済む。

 球界関係者は「来年で巨人との契約が切れる村田にソフトバンクが興味を示していた。元本塁打王で福岡出身のご当地選手。少なくとも守備は安定している。来季1年の戦いぶりを見て判断する可能性があった。でもこれで白紙。来季は巨人での出場機会が激減することが予想され、来オフ以降の選択肢を増やしておきたかったであろう村田の方は複雑かもしれませんね」

 中には松田のお騒がせ残留に舌打ちしている選手もいるようだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    マエケンは「田中将大を反面教師に」…巨人とヤクルトを蹴って楽天入りの深層

  3. 3

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 4

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  5. 5

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  1. 6

    陰謀論もここまで? 美智子上皇后様をめぐりXで怪しい主張相次ぐ

  2. 7

    白木彩奈は“あの頃のガッキー”にも通じる輝きを放つ

  3. 8

    渋野日向子の今季米ツアー獲得賞金「約6933万円」の衝撃…23試合でトップ10入りたった1回

  4. 9

    12.2保険証全面切り替えで「いったん10割負担」が激増! 血税溶かすマイナトラブル“無間地獄”の愚

  5. 10

    日本相撲協会・八角理事長に聞く 貴景勝はなぜ横綱になれない? 貴乃花の元弟子だから?