巨人・阿部慎之介 一軍キャンプで“年寄り扱い”拒否の真意

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 巨人は20日、春季キャンプの一、二、三軍メンバーの振り分けを発表した。

 新人では1位・桜井、2位・重信、7位・中川が一軍メンバー入り。高橋監督が「(本隊とは)別でやらせてもいいのかなと思っている」と明かしていた阿部慎之助(36)の一軍スタートも決まった。

 完全別メニュー調整もOKの立場だが、阿部がそれを断ったのには理由があるという。阿部と近い関係者がこう明かす。

「背水の陣で臨むという本人の決意もありますが、ずっと前から心配しているのは捕手の後継者問題。オフのイベントで『コーチに怒られている時にクロワッサンをパクッと食べちゃう。もうそれ、完全アウト。誰って小林のことですよ』とネタにした後輩のことです。実は一方で『あいつを何とかしないと』と漏らすこともあって小林の行く末を心配している。仮に自身が捕手に復帰しても、37歳で開幕を迎えるだけに、いつまでもマスクをかぶれるわけではないし、いずれは小林に生え抜き正捕手として、自らの後継者になって欲しいのが本音。小林が今年レギュラーに定着できないようなら、オフには大物捕手がFAで投入されるかもしれないと、長年巨人にいれば想像できるでしょう。どこかノホホンとしている小林の尻を叩く意味でも、一軍スタートで一緒に捕手の練習をしながら、危機感を持たせたい気持ちが強いようです」

 26歳の小林は39歳の先輩捕手・相川とサイパンで自主トレを行っている。ベテランに弟子入りして変わったのか、変わっていないのか。深刻な捕手問題を誰よりも憂えている阿部は、自身の目で確かめたいのである。

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