2カ月ぶり実戦の松山英樹 なぜ試合に出ていなかった?

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 松山英樹(23)が、今週行われるファーマーズインシュランス(28~31日=カリフォルニア州)で16年初戦を迎える。昨年12月のヒーローワールドチャレンジ以来、実に約2カ月ぶりの実戦だ。

 今季、米ツアーに参戦している日本人選手は松山と石川遼(24)、岩田寛(34)の3人。しかし、石川と岩田はすでに1月のソニー・オープン(14~17日)に出場している。

 J・スピース(22)は年明け(8~11日)の現代自動車チャンピオンズで、30アンダーのスコアを叩き出していきなり勝利。先週はJ・ダフナー(38)が勝ち、欧州ツアーではR・ファウラー(27)がR・マキロイ(26)とJ・スピースを抑え、優勝している。

 松山も昨年は現代自動車チャンピオンズを皮切りにこの時期までに3試合出場していたが、今年は一転してスロースタート。他のプロはすでに臨戦態勢だというのに、一体、何をやっているのか。

 米ツアー記者が「自信と余裕のあらわれでしょう」と、こう続ける。


「米ツアー参戦3年目で自分なりの戦い方を見つけたのでしょう。日本人が初戦に選ぶことの多いソニー・オープンで松山は昨年78位、一昨年はケガで欠場、3年前は119位と苦手としている。むやみやたらと出場すれば疲労もたまり、調整にも影響が出ます。昨季はトップ10フィニッシュ9回と力がついたから、石川や岩田と違って早い段階からフェデックスポイントを稼いで、シード権を確定させる必要がないのです。まずは来月4日から昨年2位になった得意のフェニックスオープンがある。その後は18日からノーザントラスト、3月1週目のWGCキャデラック選手権と4月のマスターズまで、いくつか山を持ってこれるよう、スケジュール調整しているようです」

 松山は年明け早々に渡米して、打ち込みを行い、完璧な状態に仕上がっているという。ライバルたちの活躍にも慌てることなく、練習漬けの日々を送っているというのだから、初戦から期待が高まる。

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