地獄のキャンプ予告…虎金本監督の“広島流”にくすぶる不満

公開日: 更新日:

「もともと広島の人間。そう思ってる人間もいる」

 ある阪神OBが金本監督(47)についてこう言った。「超変革」というスローガンを掲げた新監督は、ウエートトレーニングを全体練習に組み込むなどやる気満々だが、前出のOBは、「金本監督がやりたいのは、かつてプレーしていた広島の野球だと思う」と、こう続ける。

「引退した直後に、『もしやれるなら、広島の監督をやりたい。広島は選手教育がしっかりしている。古き良き時代の節度がある』と言っていた。じゃあ、阪神はなんだかんだ、とブツブツ言うOBがいるのは確か。金本監督は現役時代、当時の広島監督だった三村(敏之)さんに徹底的にしごかれた。高代ヘッドは当時の守備走塁コーチ。昨秋のキャンプでチームプレーの意識を強化するため、連係プレーなどの実戦的な練習を取り入れたのもそう。広島色を隠そうとしない。猛練習で選手を徹底的にしごいて、例えばケガ人が続出したりしたら、批判の火の手をあげるOBがでてくるかもしれない」

 すでに、「ウエートルームで寝転んでいたりとか、やっているかやっていないかのような者は追い出してくれ」と、トレーニング担当に伝えているという金本監督。「超変革」のスローガンのもと、阪神に染みついた負の部分を払拭しようとすればするほど、つまらないケチをつけられる可能性があるというわけだ。

 31日に沖縄入りした金本監督は、「とにかく基礎を鍛えるキャンプになる。若い選手は押しのけてでもアピールを期待している」と、地獄のキャンプを予告。広島流のアプローチでどれだけ選手を鍛え上げ、OBの口をふさげるか。けだし見ものである。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  3. 3

    前田健太は巨人入りが最有力か…古巣広島は早期撤退、「夫人の意向」と「本拠地の相性」がカギ

  4. 4

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  5. 5

    来春WBCは日本人メジャー選手壊滅危機…ダル出場絶望、大谷&山本は参加不透明で“スカスカ侍J”に現実味

  1. 6

    詞と曲の革命児が出会った岩崎宏美という奇跡の突然変異種

  2. 7

    高市政権にも「政治とカネ」大噴出…林総務相と城内経済財政相が“文春砲”被弾でもう立ち往生

  3. 8

    「もう野球やめたる!」…俺は高卒1年目の森野将彦に“泣かされた”

  4. 9

    連立与党の維新が迫られる“踏み絵”…企業・団体献金「規制強化」公明・国民案に立憲も協力

  5. 10

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋