重鎮サッカー記者バークレー氏 ユーロGL総括&決勝Tを展望

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「イナモト(現札幌MF稲本潤一)のことを詳しく教えてくれないか」。02年日韓W杯の時、英プレミアの強豪アーセナル所属の日本代表MFについて尋ねられたのが、最初の出会いだった。英国籍のパトリック・バークレー記者。彼は76年から高級紙ガーディアン、タイムズ、イブニングスタンダードなどで40年間執筆。ファーガソン監督、モウリーニョ監督の著書も上梓し、テレビ解説者としても活躍した。そんな欧州サッカー界の重鎮が、フランスで開催中の欧州選手権(ユーロ)を最後に第一線から退く決心をした。ユーロ取材9回、W杯取材10回を数える68歳の名物記者を直撃した。(聞き手=サッカージャーナリスト元川悦子)

――今ユーロ全体の印象を教えてください。

「今のところは『ベストではないが、ワーストな大会でもない』。そんな印象を持っています。これまで取材したユーロの中でベストは84年フランス大会。プラティニ率いるフランスは鮮烈でしたね。スペインが圧倒した08年スイス・オーストリア共催大会も素晴らしかった。クアトロ・フゴーネス(4人の創造者の意。シャビ、イニエスタ、シルバ、セスクの4人)のインパクトは凄まじかった。特にシャビは、40年間サッカーを見続けてきた中で最高のプレーヤーだと確信しています」

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