マリー撃破で錦織が全米4強 勝因は驚異の“メンタル制御”

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 第10ゲームをラブゲームでキープ。続く第11ゲームは30-30から相手のダブルフォールトでリードを奪い、最後は前進してきたマリーの頭上を越すボレーを落とす。マリーがラケットをネットに叩きつけるほどの絶妙なショットでブレークに成功した。

 最後の第12ゲームは錦織のサービスゲーム。一気にたたみ掛けようと焦りが出たのか、いきなりダブルフォールト。それでもラリーからのリターンをマリーがことごとくミスし、最後も深い位置からのリターンがネットにかかって、錦織は4時間近い激闘を制した。

■雨天中断とメンタルコントロール

 テニスジャーナリストの塚越亘氏は勝因をこう分析する。

「ひとつは、第2セットの雨による中断が大きい。錦織は一方的な展開で第1セットを落とし、焦りや、プレーに迷いが生じていた頃に、やや強い雨が降ってきたことで会場の屋根を閉めることになった。コートからロッカールームに引き揚げ、チャン・コーチに助言を受けることができた。戦略を変え、頭と気持ちの整理がついて集中力が増した。逆にマリーは屋根が閉まってから会場内の音にいらついたり集中力を欠くシーンもあった。第4セットはファーストサービスが39%しか入らず、マリーらしくないミスが目立った」

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